温度管理の基本とはなにか

温度管理の基本といえばやはり、目的を定めたり基準を明確にすることがポイントで、基準に基づき実際にどのように運用するか段階的に考えることが必要となります。温度管理と一口にいっても目的は様々ですし、許容誤差もかなり違ってきますから、一緒くたにまとめて論じるのは不可能です。食品であれば食肉は10℃以下、冷凍食品は-15℃や-18℃以下といった基準が存在するの、温度管理の方針を決めるのは難しくないです。難しいのは基準が存在しないものを対象とする管理で、適切な温度帯が分からなければお手上げです。

ただ、品質の維持を目的とするなら、最も品質が保たれる温度帯を設定して、変化を最小限にする運用を行うのがベストだと思われます。温度管理の原則は、正確な温度の把握と変動要因の排除にあって、必ずしも一定以下の温度が保てれば良いというわけではないです。仮にもし一定以下の温度であっても、変動が品質に影響する製品は品質が保てませんし、劣化が発生しても文句はいえないのが難しいところです。温度管理はこのように一筋縄にはいかず、時に悩んで基準や運用方法を決めることになりますから、茨の道を歩む覚悟が求められます。

そもそも温度を一定に保つことになにを求めるのかを考え始めると、哲学的な問い掛けに入ってしまいますから、余り考え過ぎない方が良いのも確かです。大切なのは管理する対象と目的、許容される範囲の確定で、基準さえ決まってしまえば後は楽になるはずです。

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